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Tips of Ensoniq Mirage



Mirage用ディスクのバックアップ
mread/mwriteが使いやすい。Win98以前のDOS窓でもOK。ディスク一枚まるごとイメージファイルにする方式。
読み書きともMirage本体でフォーマットされているディスクが必要。

"mread ファイル名.img"でPCにバックアップ。
"mwrite ファイル名.img"でPCから書き戻し。(拡張子はimgでなくてもよい)

ただ…、PCで書き込みしたMirageディスクは割と不安定。というかMirageのFDDと相性が悪め。これMirageの1DDディスクがヘボいからっぽい。PCでディスク作るときは、何枚か作って調子良いのを使うようにしましょう。
最近のPC用ドライブに載せ換えたらMirageなら無問題。

パラメータ表
作ってみた。マニュアル開いてエディットは面倒だしね。
間違いあったら指摘してください。A4サイズ用300dpi。
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Mirage本体のバージョン
バージョンというかバリエーションが3つくらいある。(他にもあるかもしれない)

・鍵盤初代型 (DSK-8)
一番ポピュラーなタイプ。61鍵だけどFDD分だけ横長。パネルデザインは何種類かバリエーションがある。

・ラック型 (DMS-8)
FDD開口部の大きさが何バージョンかある。中身はたぶん一緒。以前120V版と100V版を持っていたけど、これまた中身は一緒だった。(電源も両方100V用)

・鍵盤後期型 (DSK-1)
Ensoniq EPSと似た形のケースになる。アフタータッチ付き鍵盤で、ステレオ出力装備。(別にステレオで録れるわけではない) 残念ながらカートリッジスロットは削除されている。

カートリッジスロット
オプション品で内蔵シーケンサーの拡張メモリ(SQX-1)と、拡張外部A/Dが用意されていた。まぁメモリの方は今はあんまりありがたみは無いね…。外部A/Dについては後述。
上に書いたとおり、鍵盤後期型のMirageにはスロットはないので注意。

Input Sampling Filter (ISF-1)
オプション品。背面カートリッジスロットに挿して使う。要するに外部A/D。少し良い音で録れて(といってもそれほど変わらないけど)サンプルレートも上げられる。ハムノイズも減ってる。
使用にあたってはMASOS必須。

パラメータ93で設定。数値1〜25で入力フィルターが3.37kHZ〜20.8kHzとして効く。数値0だとISFがキャンセルになり内部A/Dで録音。

MASOS
Ensoniq純正の上位互換OS。パラメータをSysExでコントロールできたり、MIDIで波形転送出来たり、多少の波形編集機能が追加されてたりする。そのかわり、シーケンス機能は削除。
どうしても無きゃ困るってものでもないけど、あったらすごく便利。

MASOSのマニュアル
「上級者のサンプラーガイド」ってヤツです。Mirageマニュアル上級編とMASOSマニュアルを兼ねてる。
MASOSを入手したら、必ず手に入れましょう(といってももう海外から英語版買うしかないけど)。
ノーマルOSの人も一度見ておいたほうがいい。これにしか書いてない情報が結構載ってる。

ショートループ
マニュアル読んでもさっぱり理解できないのがこれ。ノーマルマニュアルには奇妙キテレツな録音方法が載っている。
上級マニュアルに載ってるんだけど、Mirageのループには制限があって、ループ設定によっては再生時にエラーが起こる。

OKなループ方法は以下のいずれか
・ループ長が256バイト
・ループ長が512バイト。ただしスタートのメモリ位置が偶数 (パラメータの下ひと桁が0/2/4/6/8/A/C/E)
・ループ長が1024バイト。ただしスタートのメモリ位置が4の倍数 (パラメータの下ひと桁が0/4/8/C)
・ループ長が2048バイト以上

短いループにはやたら制限が多い。だから録音時などにピッチをぴったり合わせておく必要があるわけ。
ショートループは上級マニュアルに詳しいやり方が載ってる。必須。

身も蓋も無いけど、ショートループしたいなら、Mirage通したあと別のサンプラーに録ってやったほうが楽だと俺は思うよ(笑)

マルチサンプル
これもわかりにくい。実はこういう仕組み。

Mirageではマルチサンプルのオン/オフが出来るけど、実は内部的にはいつでもマルチサンプルモードになっている。



マルチサンプルモードではサンプルはロワー・アッパーそれぞれ8つづつ持てる。そしてサンプルをメモリ領域のどこに割り振るかユーザーが決めてやらなければいけない。最近のサンプラーのように自動で割り当てたり並べかえてくれたりはしない。メモリのどこに割り振るかは全く自由で制限なし。
マルチサンプルオンのときは、今選んでるサンプルに割り当てられたメモリ容量分だけ録音が可能になる。

で、マルチサンプルオフのときはサンプルの1番が全部メモリを使う設定が自動的に行われるわけ。具体的には以下。
[26]現在のサンプル ― (1)
[27]最初のサンプル ― (1)
[28]ミックスモード ― (OFF)
[60]サンプルスタート ― (00)
[61]サンプルエンド ― (FF)

フォーマットソフトの謎
基本OSにはフォーマット機能がついてないので、別にフォーマットソフトを立ち上げて保存用ディスクをつくることになる。
当然だけど、作業前に数枚作っておきましょう。良いサンプルが録れた後で、保存するディスクが無いんじゃ泣けないからね。
フォーマッタのバージョンは2つ。初代のFMT-1では新規ディスクをフォーマットするとなぜか、FMT-1のディスクが出来上がる(笑)。これにサンプルが保存出来た。OSが書き込まれた起動ディスクは作れなかったので不便。
入手するなら、FMT-2の方がいい。これでフォーマットするとOS3.2入りのディスクが出来上がる。

2DDディスクを使いましょう
1DDドライブ(片面)だけど2DDディスク(両面)が普通に使える。あたりまえだけど2HDディスクを使うのはやめたほうがいい、というかMirageのドライブでは2HDディスクはフォーマットしても、絶対にエラーが出る。
2DDと2HDって電気的特性が全然違うからね。

OSバージョン (パラメータ97)
パラメータ97でOSのバージョンが確認出来るけど、これもサンプリングパラメータのひとつなので、ディスクに上書き出来てしまう。だから古いOSで立ち上げて、OS3.2のディスクにパラメータ保存したりすると、ウソのバージョン情報が上書きされちゃう。
まぁ、ひとつの目安くらいに思っていたほうがいい。一番安心なのはノーマルOSでもMASOSでも、最新版でしか起動しないこと。これで新旧OSの混在は防げる。
あと、MASOSのパラメータデータはノーマルOSには保存しないようにと、上級マニュアルには書いてある。微妙な違いがあるらしい。

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