サンプラーがまだ高価だった時代に、初めて一般にも手の届く価格で発売された8bitサンプラーです。

黎明期の作りだけあり、良くも悪くも洗練されておらず、とにかく個性的です。
元音に忠実なサンプリングはまず不可能。何を録ってもいい感じに「化けて」くれます。
荒れ狂ったような音粒の粗さ、エイリアスノイズでジャリジャリに変化する高域、押し出しの強いコンプ感、滑らかでパワー感のあるアナログフィルター…、一度とりこになると抜けだせない妖しい魅力の持ち主です。

機能面も個性的です。たった128kのメモリー、数字2桁だけのディスプレイ、難解なくせに慣れると操作しやすいシステム。
まさに好き者のためのサンプラーと言えます。

オプションとしては外部ADコンバーター(Input Sampring Filter)などがあります。上位互換OSもEnsoniq純正(MASOS)を始めとして、様々なメーカーから発売されています。 海外ではユーザーグループなどの活動が盛んで、ソフトウェアはいまでも通販で豊富に入手できるようです。