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FDD修理TEAC編



用意するものはTEAC FD-235ドライブとジャンパのみ。
大抵のタイプのFD-235ではハンダ付けも不要です。設定して載せ換えるだけ。簡単。
ただし、使えるFD-235のタイプに制限があります。現在PC屋で入手できる新品の物は、大抵ペケでしょう。
ジャンク屋やオークションで中古を探すのが良いと思います。

・使用可能なドライブ
FD-235には実にたくさんの種類がありますが、今回使えるのは背面電源コネクタそばに3〜4列のジャンパがあるもののみです。

3列タイプ4列タイプ3列のハンダ付けタイプ

上図の左2タイプはそのままジャンパピンを設定し直して、古いドライブと交換すればOKです。ジャンパピンが足りない場合は、PCショップで同じサイズのピンを買って使いましょう。
右のタイプはジャンパピンが使えないので、ハンダを取り除いてピンを外し、ジャンパピンの代わりに下図のように裏面からハンダ盛りで配線してやる必要があります。



・3種類のFD-235
上図の使用可能なドライブにも、さらに型番によって3種類のタイプがあります。
サンプラーの機種によって3種類のうち使えるものとそうでない物がありますが、詳細は以下のとおり。

FD-235HG (1M/1.6M/2.0M) ほぼ全てのマシン
FD-235HF (1M/2.0M) 2DD機/2HD機(FZ-1/FZ-10M除く)
FD-235GF (1M/1.6M) 2DD機とFZ-1/FZ-10M

AKAI
S900
AKAI
S950
YAMAHA
TX16W
Roland
S-550
Roland
S-330
Ensoniq
Mirage
KORG
DSM-1
AKAI
S1000
AKAI
S1100
KAWAI
Q-80
(SONY製)
MSX
FD-235HG×
FD-235HF×××
FD-235GF××××
◎=動作可、○=動作可(条件付き)、×=動作不可、▲=未検証

上の表には未検証のものも入れたので、追試された方は結果報告をよろしく。
あとFZは交換可能らしいですが割愛。細かい設定をテストしてないので。持ってないから(笑)

・ジャンパ設定
適合したドライブを用意出来たら、以下の図のようにジャンパを設定します。基本的にどの機種でも同じセッティングでOK。
オレンジ色の部分をジャンパで結んで、それ以外のジャンパを全て外して下さい。
図中の細かい文字は、技術解説のページで説明。細かい設定内容に興味のない人は読み飛ばしてOK。

3列タイプ 4列タイプ
 

※図は上から見た形であらわしています


・機種毎の注意点
といってもそんなにないんだけど、注意が必要なのは以下の機種。

AKAI S900
開口部が縦に幅広のタイプのMITSUMIドライブが載ってるのが、一番ポピュラーだと思いますが、このMITSUMIドライブはコネクタ部が通常のドライブとは180度裏返っています。
載せ換えたドライブは、ケーブルを裏返して挿してやりましょう。
後期型にみられる、開口部が通常幅のドライブは持ってないので未確認。

また、幅広ドライブだと載せ換えた時に開口部に隙間が空いてしまいます。これが実に間違えてFDを入れてしまいやすい(笑)
適当な材料で塞いでおきましょう。プラ板を切って加工するか、ホームセンターやハンズで黒ウレタンスポンジを入手して、適当な大きさに切って張り付けると良いと思います。

KORG DSM-1
こいつも幅広ドライブ。S900と同様の方法で塞いでおきましょう。
FDDは外すのにちょっとコツが要るのでここのページを見ると良いです。

Ensoniq Mirage
上記ジャンパ設定図のうち、RY34のジャンパは無くても動きます。

AKAI S1000
なぜかFD-235HG-6360(ジャンパがハンダのタイプ)以外のドライブは全部NG。
細かい仕様がどこか違うんだろうか…? 謎。
詳しい人いたら教えて下さい。

・どうせなら見た目もカッコ良く
中古で入手できるFD-235はベゼルが白のタイプが多いと思いますが、これはいまいちサンプラーとデザインが合いません。
どうせならつや消し黒に塗ってしまいましょう。



ベゼルを丁寧に分解して缶スプレー塗料で塗れば簡単です。
その際、LEDのインジケータ窓や内蓋のヒンジ部分など塗料が乗ると困るところは、あらかじめマスキングしておきましょう。私はセロテープをカッターで切って使いましたが、練りゴムでマスクするのもやりやすくてよいそうです。
塗料は普通のプラモデル用を使いましたが、角などがやや剥げ易いです。聞くところによると、モデルガン用の塗料が強靭で良いようです。

締め切った部屋でやるなとか、よく乾かしながら少しずつ何度かに分けて塗れとか、素材はあらかじめ油分を洗剤でよく洗って乾かしてから塗れとか、スプレーは均一に動かせとか、素材の外でスプレーを吹き始めて霧が安定してから素材の上にスプレーを移動させると液垂れがなくてよいとか、まぁそのへんの塗装の基礎的な部分は各自で調べてやってください(笑)

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