Making Rack-Ear of Ensoniq Mirage (by Gianniniさん)



GianniniさんがMirageのラック耳を自作なさったとのことで、お願いして画像とコメントを頂きました。

以下Gianniniさんよりのコメントです。
Mirage Rack DMS-8用ラックマウント・ブラケットを自作しました。

当初、摂津金属工業製の汎用ブラケットを使って、シャーシに直接ネジ止めすることも考えましたが、シャーシ自体に穴を空けたくなかったのと、加工が簡単そうなのを考慮して、アルミ材を使ってお手軽に作ることにしました。

【材料】
肉厚3mm(なければ2mm厚でも可)・幅20mm×20mmのコーナーサッシ用アルミL字棒、
M4×8トラス小ネジ。

【道具】
鉛筆、定規、ポンチ、ドリル、金属用ドリル刃先(4mmと6.5mm)、棒やすり、防塵用メガネ等。

【制作手順】
1) アルミL字棒を88mmの長さで、1台につき2つ切断
今回は2台分だったので、L字棒を購入した東急ハンズでカット加工もオーダー。
費用は、L字棒が520円、加工賃が4カット×200円=800円(東急ハンズにて)

2) バリ取りを兼ねて、切断面とすべての角をやすりで均す

3) 本体とブラケットの取付け用穴の位置を、鉛筆と定規でチェック。
穴位置は、パネル前面から奥行き9mm、パネル上面(下面)から18mm(ネジ/ネジ間が52mm)となるように十字を書き込む。

4) マウント用穴の位置を、同様にチェック
穴位置は、パネル上面(下面)から6mm(ネジ/ネジ間が76mm)、本体側面から13.5mm程度となるように十字を書き込む。マウント穴の位置は、ラックの状態を実測して調整すること。

5) ドリルで慎重かつ正確に穴開け
取付け穴は4mm、マウント穴は6.5mm開ける。先に端材で練習することをお勧めするw

6) ヤスリ等でバリを取ったら、M4×8トラス小ネジで本体と取付けて固定
まっすぐがっちりつけば完成。穴がずれていたら、リーマー等で調整して取付ける。


アルミL字棒は、肉厚3mmのものが純正に近く頑丈で適していると思います。
ただしこの場合、本体と固定するネジの頭がラックにぶつかるかも知れないので、穴に少しテーパーをつけて皿ネジで固定する、などの工夫が必要でしょう。
逆に肉厚が薄いと、本体が重いので、マウント中に歪むかもしれません。
ちなみに、アルミL字棒にはいろんなサイズ・肉厚がありますから、シャーシのサイズと折り合えば、今回のような手でいろいろ応用できそうです。

普通なら塗装も考えるんですが、「手間を掛けない」コンセプトだったのでw
塗装するなら、オーブントースターを使って、簡易焼付け塗装するといいかも。

実は、東急ハンズのような店の工房だと、購入時にドリル加工もやってくれて、意外と工作精度も高いんですが、加工賃が高いのでパスしましたw
(全加工をお願いするときは、自分で図面を引いておくといいです)


ということで、中古購入でラック耳が欠品で困っている方はチャレンジしてみるとよいかもしれません。。
私も、そのうち製作してみたいと思っています。

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